サーチ・ジャパン

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Vol.170 中国 魏佳寧(ウェイ・チアニン)

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中国の新四大発明の「モバイル決済」と「ネットショッピング」

皆さん、こんにちは。
大家好!
国際交流員のウェイ(魏)です。

     前回は中国の新四大発明の交通手段である「高速鉄道」と「自転車シェアリング」を紹介しました。今回は、新四大発明の中で、ネット技術をバックにしている「モバイル決済」と「ネットショッピング」を紹介したいと思います。

    日本を訪れる中国人の観光客がますます増えてきた最近、皆さんは多分頻繁に「モバイル決済」という言葉を耳にしているだろうと思います。しかし、モバイル決済は、依然として現金を中心に使われている皆さんにとってあまり馴染みがない言葉だと思います。では、「モバイル決済」とはいったい何でしょう。
  「モバイル決済」は「スマートホンなどのモバイル端末を用いた電子決済サービスの総称。専用のアプリにクレジットカードやプリペイドカードの情報を登録して決済を行う方式や、クレジットカード読み取り機をスマートホンに接続し、決済端末として利用する方式がある。従来のカード決済に比べ、導入コストが低く、決済後の入金期間が短いといった特徴がある。スマートホン決済。スマホ決済。モバイルペイメントとも言う」(デジタル大辞泉の解説)。
    難しそうな説明ですね。簡単に言えば、外を歩く時、財布(現金やカードなど)を忘れても、スマホだけ持てば、日常の衣食住・移動・買い物にも何の差支えもありません。スマホがあれば、全部支払えるのです。スリや偽札の心配もなくなりそうです。なんと便利で、楽なのでしょうか。 

   中国でのモバイル決済の使用は1999年に遡ることができます。「電信会社」は銀行と連携して、いろいろな試みをしましたが、結局、技術や政策などの制限でなかなか進められない状態でした。2004年に入ったら、携帯の使用者数が著しく増えてきました。2009年になると、3Gの技術も中国で広がり、モバイル決済の外部環境は整ってきました。そして、モバイル決済は一気に中国全土で広がりました。
   モバイル決済の使用の際には、アプリが必要です。ここで、中国のモバイル決済を代表するアリペイ(支付宝)とWeChatペイ(微信支付)を紹介します。二つのモバイル決済は中国市場のシェアを90%以上占めています。

1アプリ外部サイトへ移動します  http://www.sohu.com/a/241362516_814031

    まず、アリペイについて紹介する前に、阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)についても紹介します。阿里巴巴集団は、馬雲(ジャック・マー)氏が1999年に創業し、設立した中国のEコマース企業です。現在では天猫国際をはじめとした様々な事業を展開しています。
   この企業が提供したアリペイは、お金に関わるさまざまなことを取り扱うことができます。モバイル決済はもちろん、貯金、振込み、ローンの申請と返済、税金の申告等々、両替さえもできます。  
    一番便利な所はいつでも、どこでも、相手は誰であっても、支払うことができることです。
    ネットショッピング、映画チケットの購入、タクシーの予約と支払い、公共料金の支払いそして宝くじの購入等々、ほぼ生活の全分野をカバーできます。

2アリペイ外部サイトへ移動します http://www.45fan.com/a/luyou/95341.html

    次は、WeChatペイ(微信支付)について、少し紹介したいと思います。WeChatペイはWeChat(微信)の一つの機能です。
    WeChatは、騰訊(Tencent)が2011年にリリースしたコミュニケーションをメインにした無料メッセージアプリです。機能としては、文字や音声、写真や動画、グループチャット、テレビ電話などができます。
    中国最大人気SNSの1つとして、ユーザー数は中国国内約7億、世界で12億以上と言われていて、世界でも最大規模の人気アプリと言っても過言ではありません。中国人の日常のコミュニケーションはほとんどWeChatを使っており、スマホだけではなく、PCでも利用が可能です。中でも、特徴的な点は現在の位置を相手に教えられることや、何かをお祝いする時に、お小遣いを送金できることです。例えば、誕生日やお正月に理由をつけて、いつでも相手を喜ばせることができます。

3WeChatペイー位置外部サイトへ移動します  https://jingyan.baidu.com/article/cbcede07ce32ee02f40b4d32.html?_t_t_t=0.181765872053802

4WeChatペイーお小遣い外部サイトへ移動します  http://news.163.com/15/0226/10/AJCHEVE400014AEE.html

     コミュニケーションで一番愛用されていますが、もちろん、コミュニケーションだけではなく、お金を払う機能もしっかり付いています。アリペイと違って、微信支付のお金に関わる機能は主に支払いの面に集中しています。貯金などはできませんが、生活の中のサービスなら広い範囲で使われています。
    WeChatペイはよくアリペイと似ていると言われていますが、それぞれ独自の機能があるので、中国人にとって欠かせません。アリペイとWeChatペイのおかげで、中国人の生活はすっかり一変しました。そして、これからは世界にも革命をもたらしそうです。
   「モバイル決済」についての紹介はこれぐらいさせていただきたいと思います。もっと詳しく知りたい方は実際にアプリをダウンロードして、使ってみてください。

    次はネットショッピングについて、少し紹介します。
    ネットショッピングは皆さんにとっても珍しくないと思います。例えばアマゾンは、皆さんも日常生活において、頻繁に利用されているかと思います。
    ネットショッピングについて、紹介したいのは、その中で誕生した「光棍節(独身者の日)」です。

    前に紹介したように、阿里巴巴集団の事業と言ったら、メインはやはり天猫国際(www.tmall.com)や淘宝網(Taobao.com)などの電子商取引(ネットショッピング)サイトです。モバイル決済はそれから生み出されたおまけみたいなものです。

 5アリババの国際                        

外部サイトへ移動します https://www.digitaling.com/articles/41821.html   

6アリババのtaobao

外部サイトへ移動します   http://www.sohu.com/a/113320179_455499 

     そもそも、何で「光棍節(独身者の日)」があるわけ?と聞きたい方がいらっしゃるでしょう。その起源について、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』はこう解説しています。「光棍は中国語で「独身者」という意味であるが、「つるつるに光る棒」の意味にもとれるため、1993年に南京大学の学生たちが始めたといわれていて、「1」が連続しているので、この日が選ばれていす。つまり、光棍節(こうこんせつ、中国語: 光棍節=クヮンクンジェ)は中国で11月11日に祝われる「独身者の日」を指している。
   その日、独身者同士が集まってパーティーを開いたり、独身者が結婚相手を探したりといった、様々な活動が行われている。」
   中国では、贈り物をすることが流行っているので、阿里巴巴集団は、このブームに乗って、「双十一」というバーゲンセールの日を作りました。以降、毎年11月11日、大手の阿里巴巴集団を始め、各大手通販サイトは一斉に大規模販促イベントを行っています。 

7双十一

外部サイトへ移動します  http://www.35pic.com/qitasucai/51471085.html

   中国では既に全国民の「双十一ショッピングカーニバル(双十一購物狂歓節)」として定着して、その流通総額も毎年増加しています。
    毎年、その最大の売り上げを更新するなど、最近でも話題になっています。
    阿里巴巴集団の取引額は下の通り(いずれも中国標準時11月11日0:00-24:00の24時間)です。
       (1人民元≒16日本円)
    2009年:0.52億元、2010年:9.36億元、2011年:33.6億元、2012年:191億元
    2013年:350億元、2014年:571億元、2015年:912億元、2016年:1207億元
    2017年:1682億元となっています。
    先日、2018年の「双十一ショッピングカーニバル」が終わったばかりですので、具体的な取引額はまだ発表されてないですが、2000億元を超えたことはまず間違いないでしょう。報道によると、最初の1秒が経たないうちに、その売り上げはすでに1億元を超えていたそうです。

    因みに、去年、私も夜中まで11.11の0時を待っていて、一気に家庭用のコピー機や掃除ロボットを買いました。値段は普段よりだいぶ安くて、徹夜しても、すごくお得な気分でした。コピー機は普段の仕事に使いたいと思っていたのですが、意外にも来日するための申請に大活躍でした。掃除ロボットも怠け者の私を、家事から解放してくれました。充電式だから、家にいない場合でも、アプリを使って掃除してもらえて、そして自分で掃除するよりも床がピカピカに見えて、すごく気に入りました。
 「双十一ショッピングカーニバル」によって、二つの流行語が生み出されました。一つは「duo手」もう一つは「吃土」。興味がある方は、ぜひその意味を調べてみてください。

    8流行語1                      

外部サイトへ移動しますhttp://www.236z.com/article/3239 

9流行語2

外部サイトへ移動します http://www.youyousky.com/qqziyuan/biaoqing/299.html

   中国だけでなく、日本も、2015年(平成27年)からソフトバンクグループによって「いい買い物の日」として輸入されているそうです。後は「duo手」や「吃土」にならないように、ショッピングの時、ぜひ慎重にやってくださいね!